top of page
黄桃缶詰
SINCE 2015
活動再開!2019年4月発表をめどに小特集「曖昧なる境界線」が決定!(1/28)
はる「ロジウラ」、misty「時間喰いのモービーディック」の原稿を掲載しました!(11/25)
しばしの間休載。(9/12)

特集:歌と文学
緒言
二〇一六年、文学界でも一際衝撃的な出来事が起こった。歌手のボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したのだ。しかし僕たちは確かに、音楽と文学が古来より深い関係にあったということを知っている。文学作品の中にピアノやオーケストラといったクラシック、声楽、民俗音楽、ポップミュージックやジャズの音たちはたくさん流れているし、音楽の中でも文学作品は浸透し、語られ、あるいは歌われたり愛される対象になっていたりする。
「音楽」と「文学」の決定的な差異はカテゴリが違うというものである。このカテゴリ相違のなかで、両者をクロスさせる試みが僕たちの発表する狙いである。両者にはもっと直接的な共通項があるのだ。それはどちらも「言葉」、人間が話し書く言語から成り立っているということだ。
そういう意味でも、本誌の特集タイトルを「音楽と文学」としなかったことの意義はある。さらに、「歌」ということで、人間が己の肉声を用いて表現する方法は、最も原初的でアルカイックな音楽のスタイルであると考えられた。そこに立ちかえれば、音楽と文学のさらにその起源、両者が誕生する地平へと僕たちは移動できるかもしれない。
筆責 光枝初郎
連載 常磐誠「グランビスト建国記 序章」はお休みです。
光枝初郎「化猫日記」はお休みです。

桃缶4号 表紙:みなく
bottom of page